ろりすか文学館・作品インデックス |
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七夕の元気いっぱいのオネショ人里から隔てられた山の中に入ってしばらくすると、 かわいらしい建物が1カ所にまとまっている所があります。 小さい子供が見たら、だれでも喜びそうな建物です。 ここは、「森の木幼稚園」という全寮制の幼稚園です。 この幼稚園では、園児が自然の中でのびのびと育ってほしい という方針のため、しつけについても基本的に放任主義の 立場をとっています。子供にとっても、親元を離れるのが さびしいのは当たり前であるので、先生は園児に対して パパやママのように愛情を持ってやさしく接しています。 ですから子供たちはみんないつも安心して過ごしています。 森の木幼稚園の園児の服装は、男の子も女の子も金太郎 みたいな腹掛け1枚だけで過ごしています。腹掛けの色は 男の子が水色、女の子がピンク色です。汚れてしまった時には その腹掛けを外してはだかんぼのままでしばらく過ごします。 はだかんぼになった場合であっても、園児は平気で幼稚園の中 を駆け回っています。 さて、この幼稚園に今年入園したばかりの女の子がいます。 名前は山川かりんといって、この前3歳になったばかりです。 かりんちゃんはいつも元気に野原を駆け回るのが大好きである ことから、パパもママもかりんちゃんに自然の中で遊びながら 元気に育ってほしいと願い、家からかなり遠いところにある 「森の木幼稚園」に入園を決めたのです。 かりんちゃんは最初のころは、パパやママと離れて暮らすのが さびしくて泣く事もありましたが、次第に他の園児や先生と 仲良くなって、一緒に遊んだりするようになりました。 いつも元気いっぱいのかりんちゃんですが、ちょっぴり悩んで いることもあります。かりんちゃんはまだオネショが治って おらず、朝起きたときとお昼寝から起きたときには、必ず元気 いっぱいの大きなオネショをしてしまうのです。しかも、 かりんちゃんはオシッコやウンチのオモラシもよくしますので まだまだおまるでのトイレトレーニングが欠かせません。 かりんちゃんは、お風呂から上がったばかりで体をタオルで ふいていました。そばにはかりんちゃんの腹掛けがあります。 かりんちゃんは体をふき終わり、ピンク色の腹掛けを 付けました。腹掛けは入園当初は先生にしてもらっていました が、今では自分でちょうちょ結びができるようになったので、 ひとりでも付けることができます。ふと、かりんちゃんは 小さくつぶやきました。 「七夕の願いごとがかなえばいいのになぁ……」 このあいだ、森の木幼稚園では七夕飾りを作りました。子供 達はみんなそれぞれ自分の願いごとを短冊に書いていました。 かりんちゃんはその時に「オネショがなおりますように」 という願いごとをたんざくに書いたのです。もしオネショ しちゃったらどうしよう、とかりんちゃんはいつも とても心配でした。 かりんちゃんは、寝る前に自分の部屋に入って、自分用の おまるに座ってオシッコをしようとしました。でも、かりん ちゃんがどんなにふんばってもなかなかオシッコが出ません。 「寝る前にはオシッコが出ないのに、何で朝になったらいつも 大きなオネショをしちゃうのかな?」 かりんちゃんはおまるから立ち上がると、ピンク色の腹掛けを めくって、自分のアソコを見ながらそうつぶやきました。 かりんちゃんは気を取り直して、自分のふとんの中に 入りました。そしてすぐに夢の中に入っていきました。 明日は待ちに待った七夕です。かりんちゃんはどんな夢をみて いるのでしょうか?そして、明日の朝にはどんな気持ちに なっているのでしょうか? 夢の中をのぞいて見ると、かりんちゃんは天の川の手前に いました。手にはかりんちゃんが大好きなこぐまのぬいぐるみ を抱いています。かりんちゃんの格好は、もちろんピンク色の 腹掛け1枚の格好です。 かりんちゃんは、天の川の向こうにいる彦星さまに会いに行く ためにきていました。しかし、天の川は流れが激しいので そのまま泳いで渡るわけにはいきません。それにもしも川の中 に飛び込んだら、ここはかりんちゃんの夢の中なので、まず 間違いなくオネショの世界地図ができあがってしまいます。 かりんちゃんは、何となくそれがわかってしまったので、 どこからか出てきた大きな浮き輪ボートに乗って、こぎながら 向かい側に行こうとしました。ところが途中で浮き輪ボート から空気が抜けてきてしまったのです。当然ながら浮き輪 ボートは次第に天の川の中に沈んでいきました。 大変です。かりんちゃんの腹掛けは次第に水の中につかるよう になってきました。かりんちゃんは、こぐまのぬいぐるみを 持ちながらなんとか向かい側に行こうとするのですが、天の川 の流れが速いのでどんどんその流れに飲み込まれていきます。 大変です!このままではおぼれてしまいます! ………危うし!かりんちゃん! その時、かりんちゃんは目を覚ましました。かりんちゃんは 川の中に飲み込まれたのが夢の中だったのでホッとしました。 しかし、かりんちゃんは、おしりがひんやりとした感じに なったので手をおしりのところに触れてみました。 「あっ、またオネショしちゃった」かりんちゃんは、オネショしちゃったことが分かるとすぐに ふとんをめくりました。見ると、かりんちゃんのふとんは一面 元気いっぱいのオネショでびしょびしょでした。そして、 かりんちゃんのピンク色の腹掛けも、下半分がオネショで 黄色くぬれていました。 かりんちゃんは、すぐに自分でオネショしちゃったピンク色の 腹掛けを外しました。そしてはだかんぼになると、外した ばかりの腹掛けを両手で持って、オネショしちゃった腹掛けと 自分のアソコを見比べてしばらくぼーっとしてました。と、 その時、かりんちゃんの部屋に誰かが入ってきました。 「かりんちゃん、おはようございます」 かりんちゃんの目の前には、かりんちゃんのクラスの担任の 立石ゆり先生がきています。ゆり先生は、かりんちゃんに とって一番大好きな先生であり、ゆり先生もかりんちゃんの ことが大好きです。かりんちゃんは、ゆり先生に 「おはようございます」 と元気な声で言いました。するとゆり先生は、かりんちゃんの ふとんを見てにこにこしながら言いました。 「かりんちゃん、おふとんに元気いっぱいのオネショをまた しちゃったね。でも、かりんちゃんはまだオネショするのは 当たり前だから、気にすることはないよ」 ゆり先生からそう言われて、 かりんちゃんは表情が明るくなりました。 「でもね先生、わたしいつもオネショしちゃうんだけど 大丈夫なのかな?」 心配そうに訊くかりんちゃんに、 ゆり先生はやさしく言いました。 「かりんちゃんはまだ3歳だから、オネショは全く心配し なくていいんだよ。オネショは自然になおるものだからね、 かりんちゃんが気にすることはないんだよ」 それを聞いたかりんちゃんは、 嬉しくなって元気よくこう言いました。 「うんっオネショしてもへっちゃらだよ!」 ゆり先生もうれしそうな表情で 「そうそう、オネショが元気だったら楽しいものになるよ」 と言ってくれました。かりんちゃんとゆり先生は、お互いに 顔を見合わせてにっこりと笑いました。 かりんちゃんは、オネショしちゃったふとんを、幼稚園の庭の 方へ持っていきました。かりんちゃんは毎日オネショをして いるので、はだかんぼでオネショふとんを干しにいくのは 手慣れたものです。ゆり先生もかりんちゃんがふとんを干しに いくのについていきました。 庭に出ると、すでにいくつかの物干しにオネショふとんが 干されていました。まだ幼稚園児だからオネショしちゃう子も 多いのです。 かりんちゃんは自分用の物干しを見つけるとすぐに自分の オネショふとんを物干しざおに干しました。見ると、大きな 大きな黄色いオネショの世界地図になっていました。 ゆり先生はそれを見て、 「かりんちゃん、立派なオネショの世界地図ができちゃったね 先生も、小学校を卒業するまでオネショが なおらなかったんだよ」 と言ったので、かりんちゃんは少し驚いた表情になりました。 「だから、かりんちゃんは、オネショをすればするほど元気な 証拠だから、オネショはいっぱいやっちゃっていいんだよ」 ゆり先生がやさしく言うと、かりんちゃんは にこにこ笑顔になりました。 そして、かりんちゃんはオネショしちゃったピンク色の腹掛け も物干しざおに干しました。 その時、かりんちゃんのおしりが急にムズムズしてきました。 どうやら、このみちゃんはウンチがしたくなったようです。 それも、今にも出そうな状態でとてもトイレに間に合う状態 ではありません。 それに気付いたゆり先生は万が一のことを考えて持ってきた かりんちゃんのおまるを、オネショふとんを干している物干し の近くに置きました。すると、かりんちゃんはもうがまんが できなくて、すぐにおまるのところへ座りました。 そのとたん、かりんちゃんのおしりから大きくて元気な音が 聞こえました。 ブリ、ぶり!ブリリ、ブリぶリリリ〜ッブバッかりんちゃんのおしりからは、元気いっぱいのこげ茶色の やわらかいウンチがたっぷり出てきました。 かりんちゃんはウンチを出し終わるとすっきりした表情に なりました。すると、それをそっと見守っていたゆり先生が にっこりして言いました。 「かりんちゃん、ウンチは元気なこどものバロメーターだよ。 こげ茶色のやわらかいウンチは健康そのものだよ」 それを聞いてかりんちゃんは、なんだかうれしそうでした。 「かりんちゃん、オネショとウンチしちゃったところを きれいに洗おうね〜」 ゆり先生はやさしく言って、かりんちゃんと一緒にお風呂場に 入りました。ゆり先生はまずかりんちゃんのアソコとおしりを 見ました。かりんちゃんのアソコは、オネショしちゃった ばかりでオシッコでぬれているところがたくさんありました。 また、おしりにはこげ茶色の元気なウンチの跡がありました。 ゆり先生は、かりんちゃんのオネショしちゃったアソコと ウンチしたばかりのおしりをせっけんをつけたスポンジで ていねいに洗ってから、シャワーで洗い落としました。 何だか、かりんちゃんは少しずつ気持ちよくなってきました。 かりんちゃんのアソコはちゃんときれいになったかな?と ゆり先生がおまたにさわると、かりんちゃんのアソコから 透明なぬるぬるのおつゆがいっぱい出てきました。 「かりんちゃんは、オネショとウンチだけでなく、ぬるぬるの おつゆも元気いっぱいだね」 ゆり先生がちょっとびっくりしながらもほめるように言うと、 かりんちゃんは何だか照れて赤くなってしまいました。 そして、えっちなおつゆを出しちゃったアソコをもう一回 シャワーで洗い流しました。お風呂場から上がった後、 ゆり先生はかりんちゃんのアソコとおしりをタオルでふいて から、ベビーパウダーをはたきました。 かりんちゃんは、何だかはだかんぼでいるのが楽しくなって きました。そして、かりんちゃんは幼稚園が始まるまで はだかんぼのままでいようと決めました。 |
*注・この作品は投稿小説サイトの「L−ノベルズ」にて 投稿・掲載された同名タイトルのSSを原作者の尾根しおん さんに許可をもらった上で大幅に改正し、アレンジを 加えさせてもらっています。あらかじめご了承下さい。 ちなみにオリジナルのSSはこちらです。![]() ![]() ![]() ![]() |